習性

基本的に陸上性の動物で、多くの種類が砂漠、高山、森林、草原、湿地、海岸などあらゆる陸上環境に分布している。ただし、淡水にせよ海水にせよ、水際までは結構種類がいるが、水中生活と言えるものは、ミズグモだけと言ってよい。

食性

肉食性で、自分とほぼ同じ大きさの動物まで捕食する。その食物は昆虫類から同じクモ類、軟体動物、はては小型の脊椎動物まで多岐にわたる。沖縄県石垣島では、日本最大のクモであるオオジョロウグモがツバメを捕食していたのが観察されている。オオツチグモ類はかつて、鳥を捕食するというのでトリトリグモあるいはトリクイグモと呼ばれていた。この話そのものは伝説めいているが、実際に蛙やネズミはよく捕食するようである。

捕食行動としては、細い糸で巣や網をつくって捕らえる・徘徊して捕らえるの2つに大別できる。原始的な種は、地中にトンネル状の巣を作り、入り口に捕虫のための仕掛けを糸で作る。クモの網はこれを起源として発達したと考えられる。クモの網は様々な形があり、簡単なものは数本の糸を引いただけのものから、極めて複雑なものまで様々である。約半数のクモが、網を張らずに待ち伏せたり、飛びかかったりして餌を捕らえる。いずれの場合にも、餌に食いつくには直接に噛み付く場合と糸を絡めてから噛み付く場合がある。

「生き血を吸う」というふうにも言われるが、実際には消化液を獲物の体内に注入して、液体にして飲み込む(体外消化)ので、食べ終わると獲物は干からびるのではなく、空っぽになっている。

生殖行動

雄が触肢に入れた精子を雌の生殖孔に受け渡すという、動物界で他にあまり例のないやり方を行う。雄の触肢の先端には、雄が成熟すると複雑な構造が出来上がる。これは大ざっぱに言えば、スポイトのようになっていて、精子を蓄える袋と、それを注入する先端がある。雄は雌の所へゆく前に、まず、小さな網を作り、ここへ生殖孔から精子を放出、これを触肢に取り入れる。多くの場合、雌は雄より大きく、肉食性であるので、雄の接近は危険が伴う。安全に接近するための配偶行動がいろいろ知られている。造網性のものでは雄が網の外から糸をはじいて雌の機嫌をうかがうものが多い。ハエトリグモは、雌の前で雄が触肢や前足を振ってダンスをする。

卵は多くの場合、多数をひとかたまりで産み、糸を巻いて卵のうを作る。卵のうは種によって様々な形をしている。卵は全体で丸い塊となり、柔らかな糸でくるまれる。それだけの卵のうを作るものもあるが、さらにその外側に厚く糸で作った膜で袋や円盤状の卵のうに仕上げるものもある。

卵のうをそのまま樹皮に貼り付けたり、石の裏にくっつけたりと放置するものもあるが、自分の網の片隅につるす、あるいは自分の巣の中に卵を産む、しばらくを一緒に過ごすなど、一定の親による保護を行うものも多い。ユウレイグモ・ハシリグモ・アシダカグモなどは卵のうを口にくわえて保護し、コモリグモは糸疣につけて運ぶ。このように、卵を保護する習性のあるクモのなかには、幼生の期間までをともに過ごすものもある。

幼虫

孵化した幼虫は、通常1回の脱皮をするまでは卵のう内にとどまる。初齢幼生は柔らかく不活発で、卵のう内でもう1回の脱皮をおこなった後、やや活発になった子グモが卵のうから出てくるのが普通である。卵のうから出てきた子グモが、しばらくは卵のうの周辺で固まって過ごす習性が見られるものが多く、これをクモのまどいという。この時期にちょっかいをかけると大量の子グモが四方八方へ散っていくため、これを大勢があちこちへ逃げ惑う様に例えてクモの子を散らすという比喩表現がある。